26日の新興市場は、軒並み安なった。東証1部市場が大型株主導で活況相場が続いている一方で、新興市場には早くも秋風が漂っている。京樽を除いて、直近IPOがほぼ壊滅状態となっているほか、業績低迷のフォーサイドなどがS安まで売り込まれるなど、かなり厳しい相場展開となった。


 東証1部では、高値更新銘柄が442銘柄(全体の約27%に相当)にも膨らんだが、ジャスダック市場は高値更新は66銘柄(全体の7%に相当)あったものの、マザーズは1、ヘラクラスは2銘柄に留まった。その一方で、安値更新銘柄は東証1部の4銘柄に対して、ジャスダックは31、マザーズは14、ヘラクレスは9銘柄にも達した。ボリューム面でもマザーズ市場の売買代金が先週末比34%減少するなど、投資家不在の印象が拭えない。東証1部への資金シフトという流れを変えるキッカケとなりそうなのが、株式分割銘柄の人気化。27日は9月末分割銘柄が権利落ちを迎えるが、目先の需給好転を狙った買いが入り、S高続出という展開にでもなれば、出遅れ感の強い新興市場に再び資金回帰する可能性も否定できない。