14日の新興市場は、総じて買い優勢の展開となった。利益確定売りに押された東証1部を尻目に、新興市場は堅調に推移。とりわけ、楽天、インデックスなど時価総額上位銘柄が牽引し、ジャスダック市場は活況。売買代金は連日で今年最高をマークした。IPO銘柄では、実質上場初日となったオールアバウトが公募価格比7.7倍の初値を付けた後も堅調に推移。その一方で、直近IPOの朝日工業 陽光都市開発、ジャバンベストレスキューなどには早くも換金売りが膨らみ、急落しているのは気掛かりだ。
 ここに来て、IPOバブルの様相を呈しているだけに、初値急騰のオールアバウトが今後どのような株価動向を見せるか注目されよう。ちなみに、この日のジャスダック市場の売買代金は、オールアバウト、朝日工業の2銘柄で全体の2割強を占め、目先の短期資金が一極集中した格好だ。